新型コロナウイルスへの感染が確認された栃木市の学校給食調理員3人を調理業務から異動させる方針を示していた同市教委は9日、方針を見直し、これまでの業務に復帰させると発表した。市教委は「子どもたちの安全を最優先した結果、過剰な対応になってしまった」としている。

 発表によると、調理員3人は退院後4週間以上にわたって経過観察してきたが症状は無く、3人から復帰の申し出があった場合は順次職場に復帰させるという。学校の保護者には同日中に、今回の方針をメールで周知する。

 市教委によると、当初の異動方針を決める発端となった保護者、市民からの給食に関する不安の指摘は2件だったという。

 市教委の川津浩章(かわづひろあき)教育部長は、この日あった市議会全員協議会で「当事者たちの人格に対する配慮が足りなかった」と謝罪。保護者からの指摘に加え、再陽性になる事例があったことを踏まえた決定だったことなど、詳細な経緯を説明した。

 一部の市議からは「子どもたちの安全と職員の人権両方を考慮した案を考えなければならなかった」など厳しい意見が相次いだ。