飛び級でのトップチーム昇格を果たし、Jリーグの舞台での活躍を心待ちにする阿野(東京ヴェルディ提供)

 2学年の飛び級で憧れの舞台に挑む。下野市出身で高校2年生のMF阿野真拓(あのまひろ)が、J2東京Vのトップチーム昇格を果たした。Jリーグが今季の登録選手を発表した1月31日時点で、16歳5カ月と1日は全登録選手中最年少。将来を嘱望される若きアタッカーは「得点に絡むプレーをしてヴェルディを日本一のクラブにしたい」と闘志を燃やしている。

 5歳の時、幼稚園のサッカー教室でサッカーを始めた阿野は小学校時代は地元の南河内SSS、中学時代はヴェルディSS小山でプレー。高校入学とともに東京Vユースに入った。

 「持ち味は俊敏性を生かしたドリブル」と語るように、ユースチームでは卓越した左足の技術と戦術眼で、たちまち主力に台頭。U-16日本代表にも選出され、昨年末にトップチーム昇格を告げられた。東京Vによると、ユースからトップチームへの昇格は毎年1~5人程度いるが、大半は高校卒業と同時。高校2年というケースは異例だという。

 目標とする存在は、FCバルセロナ(スペイン)のFWメッシ。くしくも今季背負うこととなった背番号30は、メッシが17歳の時にバルセロナでデビューを飾った際に付けていた番号だ。

 現在は数的優位を作りながら攻撃を組み立てるチームスタイルの習得に励んでいる阿野。新型コロナウイルスの影響で中断していたJ2の再開が決定したことでモチベーションも上がった。「チームのJ1昇格に貢献するとともに、ファンのストレスを少しでも和らげて楽しませたい」と既にJリーガーとしての自覚は十分。小さな体に大きな夢と可能性を秘めた逸材は、着実にトップ選手への階段を駆け上がっていく。