部活動再開後間もないため、軽めのメニューで体をほぐす宇都宮工高の選手たち=同校グラウンド

 加盟全61校が参加の意向を示した県高野連の独自公式戦。既に無観客で行われることが決定し、トーナメントの開催は難しくなっているが、高校野球に区切りを付ける場ができたことについて、各校の選手や指導者からは歓迎する声が上がった。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 今月1日に自主練習を再開した佐野日大。麦倉洋一(むぎくらよういち)監督は、県高野連が独自の公式戦を開催することについて、「全ての3年生が燃え尽きることができるというのはうれしいこと」と感謝した。

 24人の3年生の中には夏の甲子園大会と栃木大会の中止決定にモチベーションが低下した部員もいたというが、「誰一人欠けることなく最後までやり抜く」との思いをチームで共有し、気持ちを奮い立たせてきた。主力の佐藤浩之(さとうひろゆき)二塁手は「もう一度全員で全力で戦いたい」と闘志をにじませた。

 宇都宮工は1日の全体練習再開以降、25人の3年生を含めた全部員が練習に参加し、軽めのメニューでコンディションを調整。大森一之(おおもりかずゆき)監督は「栃木大会がなくなった心の穴は埋められないが、選手には『一つの区切りを迎えるまでは全員でやっていこう』と伝えている」と語った。

 一方、独自公式戦を開催する県高野連に対しては「3年生は全員がベンチに入れる形にしてほしい」と要望。大久保陸(おおくぼりく)主将は「やり切りたい思いがあるので(公式戦まで)突き進んでいく。その姿から後輩たちに伝えられるものもあると思う」と話した。

 栃木農の3年生部員3人は、栃木大会の中止を知っても集大成の場が用意されることを信じて練習を続けてきた。青山一也(あおやまかずや)監督は「戦う姿勢を植え付けたい。試合をする以上勝ちを目指す」と公式戦が始まる7月18日を見据えた。