今後の展望について語る元気寿司の法師人社長=5日午前、宇都宮市の魚べいゆいの杜店

 元気寿司(宇都宮市大通り2丁目)の法師人尚史(ほうしとたかし)社長は5日、宇都宮市内の店舗で下野新聞社の取材に応じ、月内には魚べい136店舗へのテークアウト用注文端末の導入が完了することを明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、来店客が減少する中、最近のテークアウトの売り上げは前年に比べ3倍近くで推移しており、注文端末の導入などで「おうち需要」に応えて全体の売り上げ減を補完する考えだ。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 法師人社長は「従来、テークアウトを重視してきた」とし、スムーズな提供ができる店舗設計にしているほか、持ち帰り用の特別商品も投入してきた。魚べいにテークアウト端末を導入する方針を公表しており、準備を進めてきた。

 従来、店頭では用紙記入による注文が中心だったが、端末の導入によって商品画像を見ながら、画面タッチで簡単に注文できるようになる。法師人社長は「注文方法の選択肢を増やすことが売り上げ増につながる」と説明した。

 ただ、新型コロナの影響で落ち込んだ収益を挽回するには、売り上げの大半を占める店内飲食の回復が欠かせない。4月の既存店売り上げは48・1%減となり、5月は24・2%減に持ち直したが、「100%に戻るのはまだ先」とみている。

 このため「お客さまに安心してもらうことが重要」と、消毒の増設やカウンター席の間隔を空けるなどの対策に取り組む。

 さらに、飛沫(ひまつ)対策などとしてテーブル席の仕切りの高さを30センチ伸ばすため、試験導入に乗り出す。提供レーンを覆うようにアクリル板を設置する構想も進む。「かなりの投資だが、外食店舗の標準設備として必要になる」とアフターコロナを見据えている。