田野辺隆男氏

 12月の任期満了に伴う知事選で、立候補を表明している元NHK宇都宮放送局長田野辺隆男(たのべたかお)氏(60)が5日、宇都宮市内で記者会見を開き、主要政策の概要を明らかにした。所信表明では選挙の争点を「新しい栃木の在り方」とし、政党の枠組みにとらわれない「無所属県民党」を強調した。現職の福田富一(ふくだとみかず)知事(67)は現在までに態度を明らかにしていない。

 主要政策は(1)持続可能な人と地球に優しいとちぎ(2)防災&健康作り先進とちぎ(3)新構想で新しい豊かさが続くとちぎ(4)地域責任社会の実現で安心とちぎ-の4項目。エネルギーと食料の自給や、防災省の設置提言と誘致なども盛り込んだ。

 新型コロナウイルス対策を巡っては、他道府県の知事を引き合いに「栃木県も頑張ってはいるが、国の方針に従順で、独自の検査基準も情報公開基準もない」と批判。検査体制の拡大や情報公開の徹底、市町への予算委譲を提言した。

 現職の福田知事による4期16年の県政は「手堅く継承・発展してきた」と評価する一方、「次の時代の豊かさを創る構想が必要だ」と指摘した。各政党とは政策協定を結ばないとした上で「どの党、組織でも支持は歓迎する」と述べた。

 田野辺氏は芳賀町出身、同町在住。東京大法学部卒で、2015年末にNHKを退職。翌16年の参院選に野党統一候補として無所属で出馬したが、自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏に敗れた。現在は会社経営、政治団体「新風とちぎ」代表。