栃木市の給食調理員3人が4月に新型コロナウイルスへの感染が確認されたことを受け、市教委が「(3人が)今後、学校給食の調理作業に携わらないことになった」などと保護者らに通知していたことが4日、分かった。同日の栃木県議会文教警察常任委員会で、委員から「人権問題になるのではないか」と疑問の声が上がった。

 市教委などによると、3人の意向を踏まえながら、技能労務職(調理員や業務員、道路補修作業員など)内の調理員以外の異動先を検討しているという。理由について市教委は「陰性になっても再び陽性になる人もいるとの話もある。保護者から『不安』という声もあった。安全な給食の提供を第一に考えた」などと説明。通知は1日付で、関係する学校の保護者に学校を通して行われた。

 常任委で小池篤史(こいけあつし)委員(民主市民クラブ)は「仮に感染を理由に職場から外されたということになると人権問題になる」などと指摘。県教委は「栃木市の事例は詳細を承知していない」とした上で「教員や児童生徒などは原則として治癒をすれば、学校に戻ってこられるのが前提」と答えた。 同市では4月、給食調理員3人を含む50~70代の技能員男女4人の感染が確認され、関係する校舎や調理場のほか、体育館や校庭などを消毒した。県は「クラスター(感染者集団)とは断定できない。感染経路は不明」などとしていた。