食材を詰める町田代表

 【宇都宮】飲食店向けに食材を納める市内の卸売業者3社が、ドライブスルー方式で消費者に野菜や肉、麺の「詰め合わせBOX」の販売を行っている。新型コロナウイルス感染拡大により、スーパーでの「3密」を懸念する主婦たちの声を受けて始めた。配達サービスも行い、高齢者世帯や乳児のいる家庭といった外出がしづらい人の買い物支援にもつなげる。

 3社は下川俣町の精肉店「TORISEI(トリセイ)」、小幡1丁目の青果店「布屋商店」、大通り5丁目の松崎屋製麺所。ボックスは、同精肉店で利用者が車に乗ったまま受け取ることができる。

 ドライブスルー方式のボックス販売は、同精肉店の町田宜臣(まちだよしおみ)代表(42)が2社に声を掛け、5月7日に始めた。ボックスの中身は各卸売業者の仕入れ状況や季節によって変わる。

 会員制交流サイト(SNS)と口コミで情報発信したところ「人に会わないので安心」と好評で、多い日は1日15件以上の注文が入るという。「子連れだと買い物が大変なので楽」と、スーパーでの買い物に不便を感じている人の需要もあった。

 緊急事態宣言の発令以降、町田代表は取引先の飲食店が営業を縮小し、売り上げが7割以上減少したという。しかし「鮮度がいい食材を手頃な価格で手に入れられるのが卸売業者の見せ所」と意気込む。ボックスの受取場所を増やすなどの事業拡大を目指している。

 ボックスは3千円から。注文は前日までにトリセイへ電話するか、写真共有アプリ「インスタグラム」から申し込む。(問)トリセイ028・661・1469。