指で絵を描く生前の鈴木さん

鈴木さんの代表作「月光」を展示する会場

指で絵を描く生前の鈴木さん 鈴木さんの代表作「月光」を展示する会場

 【宇都宮】鹿沼市を拠点に活動した全盲の画家鈴木敏之(すずきとしゆき)さん(1919~79年)の初めての回顧展が30日まで、鶴田町のギャラリー「アートライブラリー」で開かれている。鈴木さんは指で絵を描く独自の技法で創作し、「奇跡の画家」と多くのメディアに取り上げられた。長男で同ギャラリー館長の泉(いずみ)さん(70)=鹿沼市=は「新型コロナウイルスの影響で先行き不安だが、父の絵を見て安らぎや不屈の精神を感じてほしい」と話している。

 鈴木さんは東京生まれ。病気のため、2歳で左目を失明した。絵が好きで美術学校への進学を希望したがかなわず、家業の彫金職人の道に入った。21歳で結核のため右目も失明した。