愛美利ちゃんの遺影を胸に会見に応じる両親=3日午後4時5分、県庁

 「真実に合わない判決が出るかもしれないと思っていた。行政の非を認めてもらいうれしい」ー。宇都宮市の認可外保育施設「といず」で宿泊保育中に死亡した山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=の両親は3日、宇都宮地裁判決後に県庁記者クラブで会見し、目頭を押さえながら安堵(あんど)した。提訴から5年5カ月の末に勝ち取った判決。愛美利ちゃんの父親(54)は「宇都宮市は控訴しないで、判決で指摘された指導監督体制を、検証委員会を開いて整えてほしい」と求めた。

 提訴から判決までを「つらくて長い道のりだった」と振り返った両親。自分たちの正義に自信はあったが市側の不誠実な対応もあり、主張が退けられることも覚悟していた。

 判決当日までに父親が用意した記者会見用のコメントは、敗訴を想定していたという。一転、主張が認められ、手書きで加筆したコメントを読み上げた。