といず訴訟の判決を言い渡した伊良原裁判長(中央奥)ら=3日午後、宇都宮地裁

 宇都宮市内の認可外保育施設「といず」(廃止)で2014年7月、宿泊保育中の同市、山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=が死亡した事件で、両親が宇都宮市の指導監督責任などを問い、同市などに損害賠償を求めた訴訟の判決が3日、宇都宮地裁であった。伊良原恵吾(いらはらけいご)裁判長は、市が事件前の虐待通報を受け、事前通告なしの立ち入り調査を行わなかったことなどについて、違法性と過失を認定。「市の注意義務違反と死亡との間に因果関係が認められる」とし、被告側に計約6300万円の支払いを命じた。

 両親は、計約1億1400万円の損害賠償を求めていた。判決は、施設側に約6300万円の支払いを命じ、このうち約2100万円については、同市に連帯して支払うよう命じた。