市に贈られた「アマビエ」像

市に贈られた「アマビエ」像

市に贈られた「アマビエ」像 市に贈られた「アマビエ」像

 佐野ルネッサンス鋳金展(市主催)の名誉顧問を務める東京芸術大名誉教授の造形作家戸津圭之介(とつけいのすけ)さん(81)はこのほど、疫病退散に御利益があるとされる妖怪「アマビエ」の3姉妹をモチーフにした3体の像を制作し、栃木県佐野市に贈った。今秋予定されていた第10回展が新型コロナウイルスの影響で中止となったため制作を決めたという。

 市は5日から市役所1階の市民活動スペース入り口に展示する予定。

 同展は全国唯一の鋳金に特化した公募展とされ、1998年にスタートした。当時から中心的な役割を担ってきた戸津さんは「佐野市は(台風19号被害など)災難が続いている。お世話になっている人たちを励ます意味も込めた」と話す。

 寄贈したアマビエ像は3体で、それぞれ高さ約6~8センチ、幅4~5センチで重さは約120グラム。粘土を手で成形してから素焼きし、黄色や青など多彩な色で着色した。「妖怪だが、チャーミングな表情を意識して作った3姉妹」と解説する。

 市の担当者は「アマビエは江戸時代の瓦版に描かれていたといわれ、立体的になったものを見たのは初めて。この世に二つとない、かわいいアマビエたちが市を見守ってくれるのはうれしい」と話した。