公民館駐車場で行われた出張販売。住民らが続々と新鮮な野菜を買い求めた

 【宇都宮】新型コロナウイルス感染予防で外出を控える住民の買い物を支援するとともに、地場産野菜のおいしさをPRしたいと、市内のウェブ制作会社が企画した出張販売が30日、清原台3丁目公民館の駐車場で行われた。約2キロ先にある上籠谷町の「ふれあいこもりや直売所」から、朝採りの新鮮な野菜が運び込まれ、お年寄りや親子連れが次から次へと手に取った。

 県内農家を応援するインターネットサイト「カジル」を運営する「クレバーフレーバー」が企画。同サイトは農業を営む人たちの素顔や野菜の魅力をユーモアたっぷりに発信している。

 小林拓馬(こばやしたくま)代表(35)によると、飲食店の休業や学校給食の中止などを受けて農産物の出荷量は減少。奮闘する農家と住民の力になりたいと、交流のある清原地区で出張販売を考えた。

 実施に当たり、小林代表が1人で公民館付近の約400軒を回り、チラシをポストに投函(とうかん)。地元自治会の協力を得て試験的に行った5月23日は、開始から約1時間半で完売したという。

 この日はワゴン車の荷台にカリフラワーやレタス、キュウリなどがずらりと並び、小林代表が「ネギはおばあちゃんが作っていてかなり柔らかい」「トマトは中玉で甘め」などと宣伝。午前10時の開店とともに住民が続々と訪れ、間隔を空けるなど感染症対策を取った上で買い物を楽しんだ。

 「農家の手助けになり、住民も取りたての野菜を安く買える。若者が動いてくれるのは本当にありがたい」と清原台3丁目自治会の古澤勝司(ふるさわかつじ)会長(77)。

 出張販売は6月末まで毎週土曜日に行われる。小林代表は「食は、体も心もつくるもの。どこよりも新鮮な地元農産物と、地域の人々をつなぐ役割になれたらうれしい」と話していた。