来春卒業予定の大学生らへの筆記試験や採用面接が1日、政府の定める解禁日となり、就職活動がヤマ場に突入した。新型コロナウイルス感染防止のため、主要企業の多くはウェブ形式で実施。企業の業績悪化を受け、人手不足を背景に続いてきた「売り手市場」が変わることに不安を訴える学生も多く、就活環境は一変している。

 

 損保ジャパンは学生と一度も会うことなく採用を決める方針だ。端末による面接に慣れていない学生の緊張をほぐすため「アイスブレイク」と呼ばれる時間を設け、昨年までは45分だった面接時間を最大60分に延長。面接官が集まることによる「3密」を避けるため半数が自宅から臨んだ。

 東京都内の自宅で損保ジャパンの面接を受けた慶応大4年の佃啓介(つくだ・けいすけ)さん(21)は終了後、ウェブ上で取材に応じ「音声だけしか聞こえないトラブルもあってハラハラしたが、頑張ってきたことをしっかりと伝えた」と話した。