フェースシールドを付け、英語の授業で笑顔を見せる児童=1日午前9時10分、日光市藤原

 新型コロナウイルスの影響で長期休校していた県内の公立小中高は1日、通常登校を再開した。県立高など多くが、2月末の政府の要請表明を受けて休校しており、通常登校の再開はほぼ3カ月ぶり。各校にはマスクを着用した児童や生徒らが次々と登校し、教室は元気に学ぶ子どもたちの笑顔があふれた。一方、全国では北九州市の小学校でクラスター(感染者集団)が発生しており、感染予防への緊張感も漂わせながら、本格的な新学年のスタートとなった。

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 政府は2月27日に全国へ一斉休校の要請を表明。これを受け県立校と県内の大半の市町の小中学校は休校した。さらに感染拡大に伴い、授業を続けていた大田原市や茂木町も4月、小中学校を休校にし、県内全ての公立小中学校が休校になった。

 各校は休校期間中、登校日を設けたり、インターネットを活用したりするなどして児童、生徒を指導。5月14日、本県に対する緊急事態宣言が解除された後、分散登校などを行う一方、6月1日の通常登校再開に向けて感染予防や授業の遅れを取り戻すための準備を本格化させてきた。

 日光市鬼怒川小では、児童が透明なフェースシールドを着けて授業に臨んだ。学校側が全校児童90人分を用意した。飛沫(ひまつ)感染の対策に加え、マスクの着用による夏場の熱中症を防ぐ狙いもある。

 合唱や英会話、国語の音読などの授業で着用を促す。放課後に教諭が一つ一つ消毒を徹底するという。3年柿沼(かきぬま)ひめりさん(9)は「友だちに会えてうれしい。しっかり手洗いや消毒をしたい」と笑顔を見せた。

 武田幸雄(たけださちお)校長(58)は「コロナ対策にやり過ぎ、ということはない。フェースシールドで児童の表情を読み取りながら、安心安全を徹底して守りたい」と力を込めた。

 宇都宮市陽西中は、昇降口2カ所にサーマルカメラを1台ずつ設置した。同校のPTAと同窓会が、生徒と保護者の感染不安を解消するため購入した。体温が37・5度以上の場合、文字とアラームで警告する。

 登校した生徒たちは額を出してカメラの前に立ち、瞬時に自分の姿と体温が表示される32インチの画面を興味深そうに見ていた。

 3年、生徒会副会長小野寺晴人(おのでらはると)さん(14)は「あっという間に検温ができ、画面が見やすかった」。カメラ近くに待機室と体温計を用意し、万全の体制で生徒を迎えた半田哲司(はんだてつじ)校長(58)は「生徒は抵抗感なくカメラの前を通っていた。システムをスムーズに運用できた」と振り返った。