2019年に生子神社で開かれた「泣き相撲」

 【鹿沼】9月20日に開催予定だった「生子(いきこ)神社の泣き相撲」が中止となった。新型コロナウイルスの感染防止のためで、30日までに同相撲講委員会で決定した。

 子どもの健やかな成長を願うため、樅山町の同神社で秋の大祭の一環として開催。泣く子は育つという縁起をかついだ習俗で国の選択無形民俗文化財に指定されている。昨年は生後6カ月から3歳くらいまでの1238人が参加。力士役の氏子が3回高く持ち上げた。

 同神社の高瀬一男(たかせかずお)総代代表は「非常に残念ですが、密になるため、中止の判断をした」と説明する。昨年は子どもの保護者や関係者で1万人以上が来場したという。今年は関係者で神事のみ行う。

 現在の形になったのは約50年前とされ、高瀬総代代表は「中止になった記録もないし、長老らも中止の記憶はない」とし、小太刀和己(こだちかずみ)総代は「台風が直撃したときも中止にしなかったが、今回は別。中止の判断しかできなかった」と話す。