宇都宮動物園の「口之島牛」。手前の牛に人工授精を試みた=31日午前、宇都宮市上金井町

 宇都宮動物園と宇都宮大農学部の研究者が、日本在来種の牛「口之島牛(くちのしまうし)」の繁殖に向けた共同研究を進めている。園では雌2頭を飼育しており、31日までに1頭を対象に初めて人工授精を試み、実現に一歩近づいた。口之島牛は国内に現存する2種の在来種の一つとされ、日本古来の牛の特徴を残しているという。繁殖が順調に進めば、貴重な遺伝資源の保全につながる取り組みになりそうだ。

 口之島牛は、鹿児島県トカラ列島の口之島に、大正時代に導入されたとみられる家畜牛が野生化した牛。