宇都宮市が進めているJR宇都宮駅東口地区整備事業で、民間施設部分に入居予定の高級ホテルの整備が遅れ、予定していた2022年8月の開業に間に合わないことが29日、分かった。整備主体の企業グループ「うつのみやシンフォニー」(代表企業・野村不動産)が市に対し、ホテル側の事業計画の作成が遅れていると通知した。市関係者が明らかにした。

 同地区は22年3月開業予定の次世代型路面電車(LRT)の停留場と直結しており、LRTとの一体感を持たせた県都の玄関口整備に影響が出そうだ。

 ホテルは、タイのホテルチェーン「デュシット・インターナショナル」の最高級ブランド「デュシタニ」。新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響で、資金調達やホテル整備後のインバウンド需要の不透明さから収支の見通しが立たないことなどが、遅れの主な原因とみられる。

 同整備事業は、JR宇都宮駅東口に面する約2・6ヘクタールで進められている。民間施設部分としてホテルや商業施設などが入る二つの複合施設棟や高度専門病院などを、公共施設部分としてコンベンションホールや交流広場を、それぞれ整備。いずれも22年8月の開業を目指していた。

 このうち、デュシタニは複合施設棟の一つに入居する予定で、当初は市とホテル側は今年4月に事業締結し、5月に着工する予定だった。だが、現在まで見通しは立っておらず、開業がどの程度ずれ込むかも分かっていない。

 市によると、デュシタニが入居する複合施設棟以外は、開業予定に変更はないという。