全国高校野球選手権大会栃木大会の中止を受け、県高野連が県独自の公式戦を開催すると決めた28日、関係者からは一様に喜びの声が上がった。実施方式は未定だが、集大成の舞台の復活に球児たちは「やってきた成果を発揮したい」と決意を新たにした。

 理事会では全会一致で開催が決定。県高野連副理事長で作新学院の岩嶋敬一(いわしまひろかず)部長は「練習の成果を発揮する場ができたのは喜ばしい」と目尻を下げた。

 作新学院は栃木大会10連覇の夢は消えたが、公式戦開催を信じてナインは23日に練習を再開。「ブランクはあるが、練習を重ねて技術と体力を上げていく」と話す。昨夏準優勝の文星芸大付属の八木祐樹(やぎゆうき)部長は「また頑張ってくれるはず」と選手の奮起に期待した。

 白鴎大足利は台風19号で専用グラウンドが大きな被害を受けた。高瀬翔太(たかせしょうた)主将は「甲子園につながらないのは残念だが、試合ができるのはうれしい。今までやってきたことを証明したい」と意気込む。烏山の戸村有都希(とむらゆづき)主将も「高校野球で成長させてもらった。やるからには結果にこだわりたい」と闘志に再び火をつけた。

 部員減少で単独出場が危ぶまれた足利南は1年生が加入し、県独自の公式戦には単独チームで出場する予定だ。谷昌範(たにまさのり)監督は「3人の3年生に努力の成果を発揮してほしい」と期待。宇都宮の森田泰典(もりたやすのり)部長は「区切りが付いて(3年生の)進学にもプラスに働く」と歓迎した。