札に印を押す西村住職

 【宇都宮】新型コロナウイルスの収束を願い、雀の宮4丁目の正光寺(しょうこうじ)はこのほど、無病息災を願う護符や縁起物を記した「特別おまもり札」を新たに製作した。今月中旬から配布し、28日までに1400枚以上の配布・予約があった。札代(300円)は市民活動を支援する「とちぎコミュニティ基金」に全額寄付し、新型コロナの影響を受ける子育て家庭を支援する。

 札は、縦15センチ、横10センチの御朱印型。魔よけの護符「角大師(つのだいし)」と、無病息災を願う宇都宮の縁起物「黄ぶな」、熊本に伝わる疫病退散の妖怪「アマビエ」を墨で描いたデザインを印刷する。西村慈祐(にしむらじゆう)住職(44)が、大型連休中に考案した。

 寺は葬式や法事といった人が集まる行事が多いが、緊急事態宣言の発令中は外出自粛で、親族や友人の葬儀に参列できなかった人もいた。「闘う相手が見えないだけに、宣言が解除されてもこれまでの生活をすぐには取り戻せない」と西村住職。寺の果たす役目を考え、札の配布と札代の寄付を決めた。

 10日に会員制交流サイト(SNS)で札を披露。「心が癒やされた」などと好評で、県内外から問い合わせがある。西村住職は「不安が漂う中、心のよりどころになってほしい」と願い、札に印を押している。

 配布は夏ごろまでの期間限定で行う予定。受け取りは寺に直接行くか、ネットショップ「BASE(ベイス)」で申し込み、郵送も可能。別途150円が必要。

 (問)正光寺028・653・1165。