オンライン学習は強い疲労を引き起こす恐れがある-。宇都宮大や群馬大の研究者らでつくる「ネット健康被害」調査・研究プロジェクトは27日、新型コロナウイルス感染拡大による臨時休校中の小学生のメディア利用と疲労度に関する調査結果を発表した。

 プロジェクトによると、9割以上の小学生はパソコンやスマートフォンなど何らかのインターネット機器が使える環境にあった。休校前に比べ、8割以上でメディアの利用が増えた。

 目的別のメディア利用時間は、気分転換や娯楽のためのゲームや動画で長くなる傾向が強く、1日3時間以上が18・8%。一方で、自主的な学習を一切していない児童は、最も多い57・8%だった。

 疲労の種類は「朝起きられない」「体力が落ちた」「イライラする」「何もやる気がしない」などが目立った。メディアを長時間利用するほど疲労度は強く、娯楽より学習で3倍高くなった。「学習での利用に慣れていない」といった理由が考えられるという。

 プロジェクト代表で群馬大の伊藤賢一(いとうけんいち)教授は「画面の小さいスマートフォンはより疲労が高くなる可能性がある。児童の様子に注意する必要がある」と警鐘を鳴らす。メンバーで宇都宮大共同教育学部の川島芳昭(かわしまよしあき)准教授は「疲労度という影の部分だけでなく、オンライン学習のメリットなど光の部分も引き続き研究したい」とした。

 調査は5月1~7日に実施。全国の保護者1300人を対象に、インターネットで休校中の子どもの過ごし方について質問した。