羽を伸ばし、殻から出るエゾハルゼミ=26日午後8時45分、那須塩原市湯本塩原

 栃木県那須塩原市塩原地区で初夏の訪れを告げるエゾハルゼミの羽化が始まった。深まる緑の中、日没から深夜にかけて、地中からはい出て透明な羽を持つ成虫へと変身する。

 26日夜、同市湯本塩原の大沼園地では雨天ながら、雨の当たらない木柱でオス1匹が羽化。午後7時半すぎ、幼虫の殻を破って体をのけ反らせる姿が見られた。約2時間かけて伸ばした羽を乾かし、体長5センチほどの成虫となった。

 塩原野生動物研究会の君島章男(きみしまあきお)代表(62)は「これから塩原はエゾハルゼミの大合唱に包まれる。三密を避けて声を聞きに来てほしい」と話した。羽化は6月上旬まで続くという。