那珂川町小砂(こいさご)の笹沼園芸でカキツバタの出荷がピークを迎えている。26日も鮮やかな紫の花と青々とした葉が初夏の風に揺れる中で収穫作業が行われた。
花は10日ごろから咲き始め、現在、同園芸の約40アールのほ場で満開。笹沼巧(ささぬまたくみ)代表(40)や父の正(ただし)さん(67)が連日刈り取り作業を行っている。収穫した花や葉は県内外の市場に出荷され、生け花などに使われる。
今年は新型コロナウイルスの影響で、生け花教室が休業したことなどから需要が低迷。例年よりも少ない出荷となった。正さんは「このような状況は初めて。コロナが落ち着いて元通りの生活に戻れば、出荷数も安定するのでは」と話した。