宇都宮市上籠谷町の宇都宮海星女子学院中は25日までに、2021年度以降の入学生の募集を一時停止すると発表した。19年5月に川崎市でスクールバスを待っていた児童ら20人が殺傷された事件を機に、通学路の安全確保を検討してきたが、「さらなる対策は困難」と判断。新型コロナウイルスの影響でカナダへの語学研修が実施できなくなったことも理由という。

 同校によると、中学生は計62人。うち15人がスクールバスを利用している。バスは3路線あり、停留所は26カ所。生徒が1人で待つ停留所もあるという。

 警備員の配置も検討したが、予算面なども含めて「全ての停留所への配置は困難」と判断。現在は教員がバスに同乗するなどして、見守りを徹底している。

 また新型コロナの感染拡大に伴い、毎年10月に3年生が臨むカナダでの語学研修が当面実施できなくなったことも影響した。「英語教育を柱とする本校の教育目標が、達成できない恐れがある」と説明する。

 一方で22年3月に予定する次世代型路面電車(LRT)の開業などで通学の安全強化が図れれば、新型コロナの感染状況も踏まえて、募集の再開を検討する。

 石塚千恵(いしつかちえ)教頭(53)は「教職員が一丸となって生徒の安心安全を確保し、再開の準備を進めたい」と強調する。

 例年は5月の大型連休明けから生徒の募集を始め、11月に試験を行っていた。本年度の入学者数は前年度に比べて増加したという。