なかが和苑をオープンする同愛会の菊地理事長(中央)ら

 【那珂川】塩谷町の社会福祉法人同愛会(菊地達美(きくちたつみ)理事長)は6月1日、障害者や高齢者が宿泊できる温泉旅館「なかが和苑(わえん)」を小口にオープンする。昨年3月に廃止された県障害者保養センター「那珂川苑」を県から購入し、大幅改修した。当初は4月オープン予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け2カ月遅らせた。菊地理事長(67)は「在宅の障害者や高齢者が気兼ねなく外出できる施設にしたい」と話している。

 なかが和苑は12室、宿泊利用定員52人で、客室や浴室など館内全てがバリアフリーとなっている。車いすで入浴できる大浴場や、ストレッチャー付きの浴室も整備されている。

 那珂川苑だった時より照明の数を増やし館内を明るくしたほか、客室やトイレ、調理室なども大幅に改修した。浴槽も大きくし、車いすの障害者らと一緒に介助者も入浴できるようにした。日帰り温泉客用の休憩室も設けた。

 県からの購入費や施設改修費の総額は約4億円。継続雇用を希望した職員4人を引き継いだほか、新たに地元から15人を採用した。今月1日には施設内で障害者の就労支援や高齢者のデイサービス事業などが始まっている。