足利市教委は30日、同市愛宕台中の30代男性教諭が生徒の個人情報が入ったUSBメモリーを紛失したと発表した。USBには、現在担当する教科の125人分の成績や担任するクラスの生徒26人分の緊急連絡先に加え、2006年度以降に担当した生徒の成績なども記録されていた可能性があるという。市教委は「全ての流出量は把握できないが、かなりの数に上る」としている。

 市教委学校教育課によると、教諭は同校で数学を担当していた。紛失したUSBは私物で、パスワードなどはかかっていない。現在の2、3年生が入学以降に受けた数学のテスト成績や通知表所見、担任するクラスの生徒の氏名や緊急時の連絡先などが入っていた。

 さらに同校も含めて06年度以降に赴任した市内の中学校2校でも、同じUSBに同様の個人情報を記録させていた。情報流出による被害は確認されていない。

 教諭は5月25日、紛失に気付いた。同20日未明には、顧問を務める運動部の大会終了後に個人用ノートパソコンや部活動用USB3本などが入ったかばんを無くしており、個人情報入りUSBもその中にあった可能性があるため、同28日に校長へ報告した。

 市教委は10年8月、個人情報を持ち出す際には校長の許可を得た上で、公用のUSBを使うよう定めた。

 同校では5月30日に臨時の全校集会、6月1日に保護者会を開き、校長が経緯を説明する。市教委は5月30日に臨時校長会を開催し、情報管理の徹底を指導した。