料理の基本が分かりやすく紹介された家庭科の教科書

野中春奈准教授

料理の基本が分かりやすく紹介された家庭科の教科書 野中春奈准教授

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため栃木県内の小中学校で休校が長期化し、昼食など食事のメニューがマンネリ化した家庭も多いのではないだろうか。多くの学校は6月1日から再開するが、家族一緒にレパートリーを増やす練習と学校生活への準備を兼ね、改めて家庭科の教科書を開いてみてはどうだろう。ご飯の炊き方など料理の基本やメニューのヒントがあるほか、食を通じて環境への配慮などを学ぶ機会にもなりそうだ。

 小学生は5、6年で家庭科の授業を受ける。ガスコンロなど調理器具の安全な使用法や衛生面、和食の基本になるご飯の炊き方とみそ汁の作り方、環境に配慮した後片付けの仕方などを学ぶ。

 中学生は「技術・家庭」の授業があり、食品の栄養的な特徴を理解し、食品表示の読み方や肉、魚、野菜を使った料理を学ぶ。2019年10月に食品ロス削減推進法が施行され、調理を通した資源と環境の関わりなどにも理解を深める。

 学年に応じて「できること」を子どもと話し合い、挑戦させることがポイントだ。食育に詳しい佐野日大短大総合キャリア教育学科栄養士フィールドの野中春奈(のなかはるな)准教授は「家庭科の学びは生活に生かすことが大切」とし、「子どもの『やってみたい』という気持ちを大切に、保護者は『授業で習ったことを披露してもらう』というスタンスで見守ってください」と保護者の心構えを説く。子どもはできることが増えると、積極的に家事に関わるようになるという。

 メニューは教科書に満載だ。作り方が丁寧に書いてあり栄養バランスも良い。野中准教授にも旬の野菜を使ったレシピを提供してもらった。また学校給食を再現するなら料理レシピ検索サイト「クックパッド」内の「宇都宮市学校給食のキッチン」がお薦め。手に入れやすい材料を使った人気メニューが掲載されている。

 野中准教授は「最近の教科書はカラーページで見て楽しい。持続可能な開発目標(SDGs)など現代の課題についても触れているので、家族で読むのもいい」と話している。