会社の打ち合わせ室で1人、テークアウトの弁当をつつく記者。自宅での反省を踏まえ、窓を開け換気に気を配る=21日午後、下野新聞社

 緊急事態宣言の解除に伴い、定着が求められている「新しい生活様式」。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための重要なキーワードだが、厚生労働省が公表した「実践例」には実に46項目もの提案が並ぶ。職場への出勤と在宅勤務(テレワーク)を日替わりで続ける下野新聞記者が、どこまで順守できるのか、意識して実践してみた。

 テレワークの20日朝、手始めに検証したのはランニング。雨の中、使い捨てマスクを着けて自宅付近を5キロほど走る。ただでさえメタボ体形の43歳。マスクはかなり息苦しい。何とか完走したが、後半のペースダウンは激しかった。

 「実践例」には「ジョギングは少人数で」「すれ違う時は距離を取るマナー」とある。人通りもなく、難なくクリアできた。

 一方で、マスクが本当に必要なのだろうか。独自に情報発信を続ける京都大iPS細胞研究所の山中伸弥(やまなかしんや)所長のサイトを確認すると「多数のランナーや散歩をする人が集中する場所を念頭に提案した」との記載があった。なるほど、常に着用する必要はなく、混み具合など状況に応じ着脱すれば良いのか。

 続いて昼食時。近くのチェーン店でハンバーガーをドライブスルーで買い、自宅でいただく。帰宅後はせっけんで丁寧に手を洗ったが、ここに落とし穴が。

 「実践例」には「家に帰ったらまず手や顔を洗う」。うーむ、洗顔までは頭が回らなかった。さらにこの日は雨で肌寒かったこともあり、部屋の換気を終日忘れたのは反省点だった。

 仕事に関しては、電話やテレビ会議を組み合わせ、対面での取材をある程度絞れるはず。ただ「人との間隔はできる限り2メートル(最低1メートル)空ける」「会話の際は可能な限り真正面を避ける」といった細かな点まで守れるかは、時と場合による。相手と距離を取るのがふさわしくない場面では、声量を抑えるなど別の工夫が必要かもしれない。

 1、2日実践を試みたが、「ただちに全てを守るのは難しい」というのが正直な感想。ランニング時のマスク着脱のように、無難にクリアできることがあると分かったのも確かだ。

 大切なのは習慣化し、息切れせず続けること。無理せず油断せず、肩の力を抜いて生活していこう。