動画を映した情報端末を持つ横田さん(右)とルシファーの山本オーナー

 新型コロナウイルス感染拡大によって苦境に立たされたライブハウスを救おうと、宇都宮市出身のシンガー・ソングライター横田悠二(よこたゆうじ)さん(30)ら全国のミュージシャンが立ち上がった。テーマ曲を歌いつないだ動画を配信し“投げ銭”をインターネットを通して、ゆかりの深い全国109店に全額寄付する。県内は中央1丁目のライブバー「ルシファー」が支援対象になった。

 ライブハウスを巡っては3月にクラスター(感染者集団)発生が相次ぎ、多くが開店休業状態や営業休止に追い込まれた。存続が危ぶまれる店もある中、全国で活動を展開しているミュージシャン聞間拓(ききまたく)さんとタマキングさんが支援プロジェクトを始動。「小さな力かもしれないが、やってみないと分からない」という2人の思いに全国の32人が賛同した。

 テーマソングは、聞間さんとタマキングさんが作った「またライブハウスで」。歌詞には「こんな事で負けない」「俺たちの大切な生きる場所」などとある。

 各自が自宅などで録音、撮影した映像をつないだ動画は11日、動画投稿サイトユーチューブに公開された。ネット上には「頑張ろうと思える」「何回聴いても泣ける」などのコメントが寄せられ、公開1週間で視聴回数は7千回を超える。

 “投げ銭”は、500円から1万円まで6段階。全国を7地区に分けて寄付を受け付けている。集まった寄付金は、各地区で支援先となっているライブハウスなどに均等に分配される。

 エールを込めて最高の笑顔を動画に収めた横田さんは「ぼくたちが動かなければ、大切な場所がなくなってしまう」。ライブ会場としてミュージシャンに愛されてきたルシファーの山本直人(やまもとなおと)オーナーは「気持ちがすごく伝わった。収束したら思う存分やってほしい」と話した。

 詳細は「またライブハウスでプロジェクト」のホームページに掲載されている。