魚料理などを全国に届ける通販サイト

 宇都宮市内ですし店を経営する黒潮鮨(くろしおずし)(宇都宮市下川俣町、小野惣也(おのそうや)社長)は、新型コロナウイルスの感染拡大によって需要が低迷した水産物を消費者に届けようと、ネット販売を始めた。調理済みの魚を真空冷凍し、全国に発送する。食品ロスを防ぐことで漁業関係者を支援しながら、店内飲食のみに頼らない経営手法を模索している。

 黒潮鮨は九州や四国、北海道など全国から水産物を仕入れている。外食自粛や店舗の休業によって、多くの取引先が販路を失い苦境に陥ったという。

 同社も経営する2店舗で営業時間を短縮し客足減に直面したが、食品ロスの防止に貢献しようと、ネット販売用に旬の魚を仕入れている。4月中旬の販売開始以降、キンキの煮付けやサバのみそ煮などを県内だけでなく、兵庫県や東京都の購入者に届けた。

 商品は約1カ月ほど日持ちし、電子レンジで解凍できる。魚を使ったハンバーグやお茶漬けの具材など、開発を進めている。

 同社は他にも、弁当などの持ち帰りや出前に注力する。小野社長は「感染症の場合、接客業はどうしても影響を受ける。雇用を維持するためにも店舗経営以外の業態にも挑戦したい」と話している。