戦後初の夏の甲子園中止が決まった20日、2011年から9年連続で夏の甲子園に出場し、16年には54年ぶり2度目の全国制覇を達成した作新学院高の小針崇宏(こばりたかひろ)監督(36)が報道陣の電話取材に応じた。一問一答は次の通り。

 -中止決定を受けての率直な気持ちは。

 「全ての高校球児、関係者の皆さんがこの大会を目標にしてきた。大きな目標を励みに頑張れていた。大会がなくなったことは残念だ」

 -大会開催を危ぶむ声は以前からあった。中止に至る流れをどう見ていたか。

 「プロ野球をはじめ、スポーツ界の大会などが行えていなかった。全国高校総体の舞台も失われた。高校野球も厳しい状況になるだろうというのは感じていた」

 -1カ月以上、部員に会えない状況が続いた。どんなことを伝えていたか。

 「練習メニューは各自に任せていた。自分と向き合ういい時間にして、実力を高めることに意味があるぞとメッセージを伝えてきた。何のために野球をするのかを考え直すいい時間にしてほしいと願っていた」

 -本来であれば夏の県大会で10連覇を目指すはずだった。

 「連覇や勝敗にそこまで強い思いはない。このチームで冬を乗り越え、春を戦い、そこで得た経験を夏につなげたかったという心残りがある。3年生を中心にベストなチームを目指したかった」

 -部員たちへ今どんな思いを抱いているか。

 「今の3年生はリーダーがなかなか出てこない中で経験を少しずつ力に変え、ようやく高校野球が始まった大器晩成型のチーム。これから強くなっていくという期待があった」

 「約2年間、甲子園という明確な目標があったから頑張れた部分がある。それをもう一度見つめ直していきたい。野球があったからここまで学び、成長できた。野球をやる意味を伝えていき、3年生にはこの先も続けてほしい」