【日光】鬼怒川・川治温泉旅館協同組合に加盟する28宿泊施設の4月の宿泊者数は計9190人で、前年同月と比べ90・9%減少したことが20日、同組合のまとめで分かった。東日本大震災直後の2011年4月(2万7482人)を大きく下回り、担当者は「単月の宿泊者数が1万人を割り込むのは初めて」とする。新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言に伴い、同組合のほぼ全ての施設が休業を余儀なくされており、温泉街の窮状が浮き彫りとなった。

 地区別でみると、鬼怒川(25施設)が同91・5%減の8233人、川治(3施設)が77・6%減の957人。鬼怒川、川治温泉の宿泊客は東京、千葉、埼玉など関東圏の人がメーンで、例年の4月は春休みや大型連休もあり10万人を超える。

 今年は3月以降、宿泊のキャンセルが増加。4月16日に緊急事態宣言が全国に拡大され県境をまたぐ移動自粛が要請された影響で、多くの宿が休業に至った。

 現在も大部分の施設が休業を続けている。庄田哲康(しょうだてつやす)理事長は「5月はさらに厳しい状況で、お客さまがいつ戻ってくるか6月以降の状況を見極めていく。温泉地全体で踏ん張り乗り越えていくことが大事になる」と話した。