市の売店で職員に「支援食パン」を手渡す芝野さん(左)。初日は91本を販売した

 【真岡】市内外の小中学校などに給食パンを納品している久下田の洋菓子・パン製造販売店「Bread&Cookie SHIBANO」が、食パン3斤分の「支援食パン」を1本500円の低価格で販売している。新型コロナウイルスの影響で3月から休校が続き、経営環境の厳しさが増す中、代表取締役の芝野眞也(しばのしんや)さん(61)が「店も大変だが皆一緒。地域のお客さんの生活支援につなげたい」と給食用型枠を活用して毎日焼き上げている。

 取り組みに共感した市職員が互助会を通じて呼び掛け421本の予約が入り20日から売店で販売が始まるなど、支援の輪が広がっている。

 芝野さんは利益の一部で県産米粉を仕入れて米粉パンを作り、食べやすいよう個包装した商品を感染症対策などに尽力している市内外の病院や診療所に来週から無償提供する予定だ。

 同店は芝野さんの父の故文雄(ふみお)さんが1953年に創業し、60年代から学校の給食パン製造も始めた。現在の納品先は真岡市や益子町、さくら市など6市町の小中学校や県立学校の一部など約55校に及び、店の売り上げの半分を占めるようになった。

 ところが感染拡大に伴う休校で給食パンの製造も3月からストップ。4月の売り上げは前年同月比で半減し、市の緊急対策資金などに申し込んで融資を受け苦境をしのいでいるという。

 給食パン製造に携わる時間が空いたことから、芝野さんは「こういうときだからこそ、お世話になっている地域の皆さんや経済的に苦しい人たちを支援しようと思った」と発案。バターを多めに風味豊かに仕上げた支援食パンを今月上旬から「採算度外視の価格」で店頭に並べているほか、道の駅にのみやでも1本550円で販売されている。

 支援食パンの販売は5月末まで。事前予約を希望。(問)同店0285・74・0164。