教職員が動画を撮影する様子

 【宇都宮】知的障害のある児童生徒に新型コロナウイルスの感染予防策を周知しようと、富屋特別支援学校(徳次郎町)はこのほど、教職員が手洗い方法と「3密」を解説する動画をそれぞれ制作した。音声や文字だけでは情報を理解するのが苦手な児童生徒が多いため、動作やイラストをふんだんに取り入れ、視覚に訴えている。

 動画は、家庭学習の教材の一つとして、同校ホームページ(HP)の保護者限定サイトで4月下旬から配信している。新型コロナの影響で休校が続く中、「できる範囲で日常に近いコミュニケーションを取っていきたい」と、教職員がアイデアを出し合って制作した。

 手洗い方法の動画は1分42秒。花王のCMで知られる「あわあわ手あらいのうた」の歌と映像に合わせ、教職員が実演する。「密閉・密集・密接」の3密を避けるための具体策の動画は2分7秒。アニメ「サザエさん」の主題歌の替え歌「気をつけよう 3密のうた」を考案し、踊りながら説明する。

 「知的障害のある子どもたちにとって、見る、触れる、動くといった具体的な体験が学びにつながる」と中田誠(なかだまこと)校長(57)。さらに普段、接する機会の多い担任が動画に写ることで、子どもたちは親近感が湧き、興味を持ちやすくなるという。

 替え歌を考えた飯塚翔子(いいつかしょうこ)養護教諭(27)と湧井綾香(わくいあやか)養護助教諭(26)は「言語情報は少なく、見て分かりやすいように工夫した。楽しみながら学んでもらいたい」と笑顔で話した。

 同校は体育や音楽、家庭科など各教科が学べる動画も独自に制作し、併せて同HPで配信している。6月までに59本の制作を目指す。