商品化した抗ウイルス加工「Vガード」を実演する不二ドライの岡崎社長=宇都宮市

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、クリーニングの不二ドライ(宇都宮市平出工業団地、岡崎善胤(おかざきよしたね)社長)は、抗ウイルス溶液を衣服に吹き付け、ウイルスや菌の付着を防ぐ加工サービス「Vガード」を商品化し、県内を中心とする約150店舗で提供を始めた。岡崎社長(61)は「感染拡大を食い止める一助になれば」と話している。

 使用する溶液は不二ドライと提携する繊維製品製造卸の「マルゼン」(宇都宮市問屋町、善林隆充(ぜんばやしたかみつ)社長)が研究者などと開発し、溶液中の抗ウイルス剤は特許を取得した。同社は繊維製品の抗ウイルス加工で繊維評価技術協議会の機能性を認証するマーク「SEKマーク」を取得している。

 不二ドライは同社が製造する抗ウイルスマスクを店頭で販売しているが、需要の劇的な高まりで現在は2、3週間待ちの状態が続く。岡崎社長は「ウイルス対策は早急な対策が必要」として、クリーニングへの応用を発案した。

 衣類を通常の手順で洗濯、乾燥させた後、溶液をスプレーで吹き付ける。仕上げに乾燥させると水分が飛び、成分が繊維に定着する。繊維の材質によって異なるが、少なくても1カ月は効果が持続するという。加工料金は1点500円(税別)。

 同社は今後、使用前に限り政府が全世帯に配布する布マスクを無料でVガード加工するなどのサービスを検討している。岡崎社長は「存在を多くの方に知ってもらい、微力ながら地域に貢献したい」考えだ。