オンライン授業で生徒が書き込んだプリントを教員に示している様子

 【益子】新型コロナウイルスの影響で休校中の生徒の家庭学習を支援しようと、七井中は教員と生徒の間でやりとりができる同時双方向型のオンライン授業を行っている。生徒はクラスメートとリアルタイムで参加し、教員は生徒の反応を伺いながら進められるため、教室と近い感覚で授業ができる。県内の公立中学校で同様の取り組みを実施しているのは珍しいという。

 オンライン授業は4月中旬から教員の発案で準備を進め、13日に始めた。グーグルの教育支援サービスを使用し、国語や数学、英語など計7教科で実施している。学年別の時間割を作成し、1こまの授業時間50分のうちライブ配信は15分に設定した。余った時間は反復学習などに充てているという。

 19日に行われた2年生の理科の授業には、60人中45人ほどがリアルタイムの授業に参加した。授業は教員が用意したスライドを画面に表示させる形式で進められた。化学式の書き方を練習した際には、プリントへの記入が終わった生徒らから「終わりました」の声が上がるなど実際の授業に近い様子が見られた。生徒が記入したプリントをカメラに示し、教員に確認してもらう場面もあった。

 参加した橋本望花(はしもとのどか)さん(13)と川田海皓(かわたみひろ)さん(13)は「最初は不安だったけれど、スライドショーで説明してくれるので分かりやすかった。先生とほかの生徒の声が聞けるので安心する」などと話した。

 一方、インターネットを使った授業を受けられない生徒には同様の内容をDVDにして配布している。また配信した授業は後からも見られるため、リアルタイムで参加できない生徒もフォローできるという。

 町教委は、感染の第2波へ備えるため、全小中学校で実施できるよう準備を進めている。岡良一郎(おかりょういちろう)教育長は「今後の感染がどうなるか分からないのでしっかり備え、児童生徒の学びを保証していく」と述べた。