体力を戻す期間の重要性を説く島田トレーナー=宇都宮市内

 新型コロナウイルス感染症の影響で、大きく行動が制限されている栃木県内の小学生アスリートたち。14日に本県の緊急事態宣言が解除となり、少しずつ活動再開の兆しも見えてきたが、「日常」には程遠い。そんな子どもたちが、この時期、どうスポーツと向き合えばいいか。とちぎスポーツ医科学センター(TIS)の島田真梨子(しまだまりこ)指導員(39)に聞いた。

 -体を動かさないと起こるマイナス面は。

 「運動量が低下すると、最初に筋力と持久力が落ちてしまう。食べ盛りの小学生が体を動かさないと体重増加も懸念される」

 -精神面への影響は。

 「学校がある時は、規則正しい生活を送ることで気力を維持できるが、休校中はそのリズムも崩れがち。心が落ち着かなくなって食べ過ぎたり、ストレスで鬱(うつ)のような症状が出たりすることもある」

 -緊急事態宣言が解除された。自宅外でのトレーニングは問題ないか。

 「県内では屋外での活動に制限を設ける必要はないと思う。ただ、エチケットを守ることが最大の条件になる」

 -守るべきエチケットとは。

 「一般的に言われるように3密を避けること。ジョギングやウオーキングなどを行う場合は、スポーツ庁が推奨するように5~10メートルほど人との間隔を意識する。スポーツをする際はネックウォーマーのような『バフ』と呼ばれるアイテムを使って、口元を覆い隠すのもいい」

 -学校やスポーツ活動が再開された時に気を付けたいことは。

 「学校や練習が久々の刺激になってはしゃぎ過ぎたり、今まで注意できていたことが抜けてしまったりする可能性がある。登下校時の事故や、運動中のけがなどを防ぐためにも、大人たちが今まで以上にリスク管理を心掛けてほしい」

 -自粛後にスポーツのチーム練習などを行う際の注意点は。

 「いきなり活発にトレーニングするのではなく、体力を戻す『リハビリ期間』を設けることが重要。そうしないと子どもたちが体力的に付いて行けず、感染リスクが高まる可能性も出てくる」

 -どんな練習が理想的か。

 「1~2週間程度は少人数でストレッチを時間差で行い、練習内容も部分的に少しずつ負荷を上げることが好ましい。公式戦もないので、当面は先生やコーチ、保護者が子どもたちの活動を適切にコントロールすることが最も大切だ」