簿記能力検定上級に合格した菅谷さん

 宇都宮商業高商業科3年菅谷楓(すがやかえで)さん(17)が、難関の「簿記能力検定上級」に合格した。同校生徒の合格は2年ぶり。新型コロナウイルスによる経済活動の低迷にも胸を痛め「将来は公認会計士か税理士として財務面から会社を支えたい」と夢を語った。

 検定は全国経理教育協会が主催。「上級」は大卒レベルとされ、合格すると税理士試験受験資格が得られる。菅谷さんを含め合格者が4月に発表された検定の合格率は15%だった。県内の高校生では唯一。

 勉強はほぼ毎日、朝早めに登校した1時間、部活動後の1時間も机に向かう。自宅でも勉強を続けた。「上級」は3回目の挑戦で合格した。「うれしい」と感じる一方「周囲のサポートへの恩返しになった」と胸をなで下ろした。簿記部長も務め、指導した本島通宏(もとじまみちひろ)教諭(50)は「努力家です」と目を細める。

 勉強を進めるうちに、社会にも目が向くようになった。平均株価を記録し、新型コロナの影響を感じた。バスケットボールB1宇都宮ブレックスがシーズン打ち切りで厳しい状況にあることに触れ「大げさかも知れないけど、そういう時に財務面から支えられるようになりたい」と口にした。

 次は8月の税理士試験で5科目の中の「簿記論」「財務諸表論」の合格を目指す。