DVDを寄贈した大嶋浩美さん(右から3番目)と母早苗さん(右から2番目)ら

DVDを楽しむ「きわだの郷」の遠藤さん(手前)ら入居者

DVDを寄贈した大嶋浩美さん(右から3番目)と母早苗さん(右から2番目)ら DVDを楽しむ「きわだの郷」の遠藤さん(手前)ら入居者

 【日光】新型コロナウイルス感染拡大の影響で家族の面会や慰問の受け入れが困難になった高齢者施設の入居者たちに楽しんでもらおうと、今市本町の音楽家大嶋浩美(おおしまひろみ)さんと母の音楽家早苗(さなえ)さんがこのほど、2人の演奏の様子を収録したDVD100枚を市に寄贈した。市内の高齢者施設など約90カ所に届けられる。

 DVD制作のきっかけは、浩美さんの祖母遠藤朝子(えんどうあさこ)さん(92)が入居する木和田島の特別養護老人ホーム「きわだの郷」で家族の面会ができなくなったこと。浩美さんの音楽を「生きがい」と話す祖母に笑顔になってもらおうと、自宅で演奏の様子を撮影し、4月下旬、同ホームに届けた。このDVDがホーム内のお年寄りにも喜んでもらえたことから、他の高齢者施設などへの寄贈を決めた。

 DVDのタイトルは「春のコンサート」。浩美さんがバイオリン、早苗さんがピアノで演奏した「春の小川」「ふるさと」や手拍子を使った「幸せなら手をたたこう」などの童謡や歌謡曲計12曲が収録されている。同ホームの施設長宮寺恵子(みやでらけいこ)さん(40)は「懐かしみながら、楽しそうに歌っていた」と入居者の様子を話す。「夕日」など一部の曲では浩美さんの手の動きに合わせ、生き生きと運動していたという。

 とちぎ未来大使や日光観光大使を務める浩美さんは「自分にできることは演奏だけ。音楽で心を癒やしてもらいたい」と話している。大嶋一生(おおしまかずお)市長は「窮屈な生活が続く中、音楽は元気を与えられる。少しでも多くの人に届けられれば」と感謝した。