太陽に向かって祈りを捧げる伊東住職

疫病退散などを祈願した柴燈護摩修行

太陽に向かって祈りを捧げる伊東住職 疫病退散などを祈願した柴燈護摩修行

 【宇都宮】標高約377メートルの多気山山頂で17日、柴燈(さいとう)護摩修行が行われ、多気山持宝院(田下町)の伊東永人(いとうえいじん)住職と地元の山伏4人が、新型コロナウイルス感染症の終息と疫病退散、無病息災などを祈願した。

 例年、この時期に行う「大火渡り祭」が今年は中止になったことから、人々の願いや祈りを5人が背負い、山を登った。同山頂での柴燈護摩修行は初という。

 午前5時すぎ、山頂の御殿平に8本の竹で囲った6メートル四方の結界とヒノキの枝などを積み上げた護摩壇が用意された。東の空には、昇ったばかりの太陽が力強い輝きを放つ。ほら貝の音色から始まり、願文を唱えた後、同6時に点火。読経の中、瞬く間に白い煙と炎の柱が青空に立ち上った。

 伊東住職は「太陽は万物の根源・大日如来の象徴であり、地球上に生きる全ての命の源。疫病が早く収まり、穏やかな日常が訪れるようにと太陽に向かい、祈りをささげた」と話した。