オンラインで配信されたイベントの様子。井上住職は心を整える瞑想の方法をアドバイスした

 光琳寺(宇都宮市西原1丁目)の井上広法(いのうえこうぼう)住職(40)ら全国の僧侶が日替わりで瞑想(めいそう)や体操を指南するオンラインイベントが注目されている。新型コロナウイルス感染拡大を受けて人々の心と体の健康維持を図ろうと始まり、11日には1回の参加者が上限の100人に達した。井上住職は「不安やストレスを感じる時、心は未来や過去にある。今に集中し、心身と向き合う時間を届けたい」と話す。

 イベントは、寺を舞台にした地域活性化に取り組む一般社団法人「寺子屋ブッダ」(本部・東京)の主催。住民の心身の健康増進を目指す「ヘルシーテンプル構想」の一環として4月22日に始まった。

 ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で午前7時から1回約20分、僧侶が画面を通してストレッチや瞑想などを呼び掛け、心と体をほぐす時間を提供する。

 開催は当初、同法人理事の井上住職ら僧侶2人による週2回だったが、宗派を超えて協力の輪が広がり、13日から7人体制で毎日になった。多くが寺の住職で北は福島県から南は福岡県まで。宗派も浄土宗、日蓮宗、浄土真宗、真言宗と4派にわたる。

 月曜が担当の井上住職は11日、小鳥のさえずりが響く境内をバックに、肩周りのストレッチを実践。呼吸に意識を集中させる「マインドフルネス瞑想」などをアドバイスした。イベントには、オーストラリアやニュージーランドからの参加もあった。

 イベントは6月中旬までの予定だったが、ニーズが高いため、期間延長や参加者数の上限引き上げも検討しているという。井上住職は「お寺は人々のより良い生き方に貢献する場。先の見えない不安な時代だからこそ、その存在意義が問われている」と話した。