オンライン例会に参加する澤畑理事長

 【全県】アルコール依存症の患者と家族でつくる自助団体「県断酒ホトトギス会」は10日、新型コロナウイルスへの対応策として初めて、ビデオ会議アプリを活用したオンライン例会を開いた。県内各地の11人が自宅などから参加し、つながりを確認するとともに断酒の思いを新たにした。

 同会には現在、約170人が所属。体験談を語り合う「例会」が活動の基本だが、新型コロナ感染拡大を受け、県内16カ所で開かれている例会は、4月から全て休止となっている。

 オンライン例会は、外出自粛などで自宅で過ごす時間が増えたり、生活不安が高まったりすることで再びアルコールに走ってしまうリスクが懸念されることから、会員たちの断酒の思いをつなごうと企画された。

 この日は、約1時間半にわたって近況などを報告。業績悪化で自主退職を迫られた男性は「仕事を失った以上に皆さんと会えないことが一番つらい」と明かし、断酒歴8年の女性は「家にいる時間が増え、飲みたい気持ちになる。例会のありがたみを感じた」と目頭を押さえた。

 企画した同会矢板支部の山崎祐一(やまざきゆういち)支部長(51)は「体験談を聞くことで、心が楽になる。何とかして仲間同士のつながりを持ちたかった」と話し、今後も状況を見ながら続けていきたいという。例会の再開について澤畑拓雄(さわはたたくお)理事長(67)は「状況を見極めた上で実施の時期や方法を検討したい」としている。