復活3年目の昨年は大勢の参加者で盛り上がった

 【大田原】佐良土地区活性化協議会は15日までに、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、8月22日に予定していた国選択無形民俗文化財「大捻縄(だいもじ)引き」の中止を決めた。3年前、地域一丸となって22年ぶりに復活させた伝統行事だけに、同協議会の生田目昭一(なばためしょういち)会長(73)は「非常に残念だが、来年は必ず再開したい」と話している。

 大捻縄引きは、豊作や無病息災を願う同地区の伝統行事。引き手不足などから長らく途絶えていたが、地域住民の若手から「自分たちの子どもにも経験させたい」などとの要望が上がり、2017年に復活した。

 開催当日は200人以上の地元住民が関わって、早朝から8時間余りかけ、長さ約50メートル、太さ最大50センチの大縄を作る。完成後、通行止めにした佐良土多目的交流センター付近の市道で、夜に子どもと大人の回に分けて、大縄を引き合う。

 同協議会は先月、役員会を2回に分けて開催。長時間の大縄作りの作業も、縄引き自体も、密集、密接状態の回避は困難と判断し、開催見送りを決定した。

 復活後、佐良土小の児童向けに、大縄の材料として「クビレ」と呼ばれるワラの小束の製作体験を実施してきたが、同体験も中止とした。大縄作りに使う約2トン余りのワラは昨年既に調達済みで、現在、同地区の倉庫に保管しているが、中止に伴い今後、処分する。

 生田目会長は「今年は4年目。かなり期待されていた。これで終わることなく、来年、新型コロナが落ち着いたら、さらなる復活を果たしたい」と、意欲を見せている。