記者会見する県旅館ホテル若旦那の会の君島さん(中央)ら。各チームの代表者もオンラインで参加した=県庁

 新型コロナウイルスの影響で外出を自粛する県民や、休業状態となっている温泉地を応援しようと栃木県内の全プロチームが連携し、温泉地の源泉を家庭に無料で届ける「源泉デリバリー」を全県的に実施する。若手経営者らでつくる「県旅館ホテル若旦那の会」の呼び掛けに賛同し、21日から期間限定で実施する。県内全プロチームが連携した支援活動は2011年の東日本大震災発生時以来。

 源泉デリバリーは21~31日の11日間限定。同会が那須、板室、塩原、鬼怒川温泉の5施設ほどの源泉を提供。サッカーのJ2栃木SCと関東1部栃木シティFC、自転車ロードレースの宇都宮ブリッツェンと那須ブラーゼン、バスケットボールB1宇都宮ブレックスの5チームの選手やスタッフが各家庭に配達する。

 実施日や対象エリア、応募方法などは各チームが検討し、決定次第チーム公式ホームページに掲載する。野球の栃木ゴールデンブレーブス、アイスホッケーのHC栃木日光アイスバックスはグッズ提供などで協力する。

 同様の取り組みは塩原温泉「湯守田中屋」とブラーゼンが6日まで地域限定で実施。16日間で約70件、計約10トン分を宅配したという。

 県庁で14日に記者会見した同会の君島永憲(きみしまひさのり)さんは「こういう時だからこそ温泉の力で皆さんを元気にしたい。体を温めることで免疫力も上がる。プロスポーツチームと手を携えて勇気を届けたい」と話した。

 会見には実際に宅配する5チームの代表もオンラインで参加した。栃木SCの橋本大輔(はしもとだいすけ)社長は「旅館の方々もわれわれと同様苦しい時期を迎えている。観光産業とスポーツ産業で一緒に盛り上げていきたい」と思いを語った。