「うちリハ」(初級者向け)を紹介する安病院長(右)ら

 【日光】新型コロナウイルス感染拡大の影響で運動する機会が減少している患者らの生活習慣病や認知症などの進行を防ごうと、獨協医大日光医療センターは今月から、自宅でできるリハビリ動画「うちリハ」をホームページ(HP)で無料公開している。スマートフォンを使って患者の体調を管理する取り組みも進めており、安隆則(やすたかのり)病院長(59)は「通常のリハビリで行う8割程度の運動が家でもできるよう、遠隔で実現していきたい」と話している。

 同センターによると、感染への不安や外出自粛要請により、リハビリを受ける患者が減っている。担当者は「1日寝ていると筋力は2%低下し、その回復には1週間かかる」と説明する。

 運動不足による病気の進行が懸念される中、リハビリテーション部が「予防に勝る治療なし」として制作したのが「うちリハ」。理学療法士が実演し、解説も付く。「地域の病院が発信することで、より安心して運動に取り組んでもらえる」と安病院長。

 第1弾はいすを使って行う高齢者対象の「初級向け」(約13分)で、心臓病などの再発を防ぐ心臓リハビリで実際に行われている。有酸素運動を取り入れた「中級向け」や立ち姿勢で行う「上級向け」も今月中に公開する予定だ。

 先月には、生活習慣病患者などの自己管理を支援するサービス「Welby(ウェルビー)マイカルテ」を導入している。歩数や血圧、食事などをスマホに記録していくことで体調を管理する仕組み。まずは入院している一部の糖尿病患者に操作方法を学んでもらっい、自己管理の定着を図っている。今後は、退院後の患者の様子を遠隔で見守れるようにする。

 早ければ今月中にオンライン診療を実施する予定もある。