パソコンを使い、オンラインでヨガレッスンをする荻原さん=5月上旬、那須塩原市三区町

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で外出自粛をする人が多い中、インターネットを使って“おうち時間”を満喫する人が増えている。オンラインヨガ、宿泊、飲み会…。参加者は「想像以上に楽しい」「現地で体験しているよう」と語り、終息後にオフラインで直接交流できる日々を願っている。

◇「コロナ」感染拡大の経過

 「呼吸を意識してね。もう少し脚を上げてみましょうか」

 那須塩原市三区町、ヨガ講師荻原(おぎわら)とみ江(え)さん(52)は今月上旬、「オンラインヨガレッスン」を開いた。自宅の一室にヨガマットを敷き、パソコンを用意。ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」の画面上に、生徒の姿が次々と現れる。荻原さんは一人一人の動きやポーズを画面越しに確認し、アドバイスを送った。

 「今までの生活を少しでも変えずに過ごしてもらえたら」。新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、3月から週1回ほど継続して開いている。

 生徒の同市東三島6丁目、星由美子(ほしゆみこ)さん(53)は1時間のレッスンを終え、「最初は想像できなかったけど、始めてみたらなかなかいい感じ。一人でやるより先生の声に合わせてやると集中できる」と充実した表情で汗をぬぐった。

 日光市清滝2丁目、自営業福田大介(ふくだだいすけ)さん(38)は4月下旬、熊野古道などで知られる和歌山県那智勝浦町のゲストハウスにオンラインで“宿泊”した。

 ビデオ会議アプリを使って、午後8時にチェックイン。1日に6人前後が宿泊を疑似体験でき、福田さんが参加した日は東京や埼玉、愛知のほか、インドからの参加者もいたという。

 客目線のカメラでオーナーに館内を案内してもらい、ラウンジへ。「初めまして」。互いに自己紹介し、「本当のゲストハウスで世界中の人と交流している気分になった」と振り返る。

 2時間ほど会話を楽しみ消灯。翌朝、周辺の観光地の魅力が詰まった映像を見ながら、チェックアウトした。「終息したら、実際に足を運びたい」と福田さん。1千円の宿泊料金には、実店舗で使える「未来のワンドリンク券」が付いている。

 「もう生活の一部ですね」。宇都宮市鶴田町、NPO法人職員正木健(まさきけん)さん(24)は毎週末、県外や海外の友人らとオンライン飲み会を楽しむ。「物理的な距離の問題でなかなか会えない友達ともすぐ一緒に飲める」と魅力を実感する一方、「オフラインには勝てない。やっぱり直接会いたくなる」と本音もこぼした。