貸し出しを再開したテニスコートで汗を流す市民ら=12日午後、宇都宮市屋板運動場

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で休止となっていた県内の公立スポーツ施設の一部が、県緊急事態措置の見直しを受けて再開。屋外限定でロッカールームを使えないなどの条件付きながら、市民がスポーツを楽しむ風景が戻り始めた。

 宇都宮市屋板運動場は12日、4月15日の休止以来約1カ月ぶりに開場。12面ある人工芝テニスコートのうち11面が利用される時間帯もあり、久々に打球音が響き渡った。マスクやフェイスカバーを着用してラケットを振る愛好家たちの姿も見られた。

 施設を管理する市スポーツ振興財団の担当者は「朝から予約の電話が鳴りっぱなしの状態」と対応に追われた。利用は県内在住者に限り、利用前の体調確認や運動前後のこまめな手洗い、プレー中や休憩中に近距離で会話をしないことなどを呼びかけているという。

 同市内のテニスサークルは仲間との再会を喜びつつ、試合前後の握手や試合中のハイタッチを禁止し、ボールを手渡ししないなど、感染防止対策を徹底しながらプレー。メンバーの女性(71)は「やっとテニスができてうれしいが、後ろめたさもある」と複雑な心境を吐露した。

 11日に再開した同市河内総合運動公園多目的運動場では、休校中のため学校の体育館で練習できない市内小中学校のバスケットボール部員が保護者立ち会いの下、走り込みなどに汗を流した。このほか県グリーンスタジアムや県営球場なども同日に再開。矢板市、塩谷町なども使用条件を設けて施設の貸し出しを再開している。

 屋内施設に関しては、県内自治体の多くで「5月末まで」、あるいは「当面」休止の状態。栃木市は屋内外施設の休止期間を17日までとしているが、15日の会議で再延期となる可能性もあるという。