「独特の良さ伝えたい」 日光金谷ホテル、発足の「クラシックホテルの会」に加盟

 訪日外国人客の増加など観光需要が高まる中、日本のホテル文化の発信を目的に11月発足した「日本クラシックホテルの会」。加盟の全国9ホテルの中で最も古い本県の日光金谷ホテル(日光市上鉢石町)を運営する金谷ホテルの嶺康夫(みねやすお)社長は、「日本のクラシックホテルが持つ独特の文化の良さをまとまって伝える結び付きが新たにできた意義は大きい」と話している。(田面木千香(たものきちか))

 同会の加盟は(1)第2次世界大戦前の創業(2)当時の建物を維持し営業を続けている(3)文化財や産業遺産などの認定を受けている(4)日本ホテル協会加盟−が条件。

 ホテルニューグランド(横浜市)や富士屋ホテル(神奈川県箱根町)、奈良ホテル(奈良市)、雲仙観光ホテル(長崎県雲仙市)などが加盟し、嶺社長は副会長に就いた。

 同会は「クラシックホテルパスポート」を発売した。加盟ホテルに宿泊し記念スタンプを集めた人に、食事券や宿泊券を贈る。12月にはポストカード入りの切手セットを発売する。来年3月末まで、各ホテルゆかりのカクテルが全ホテルで味わえるフェアも行う。

 阪急交通社が関西などを出発地に、日光金谷など三つのクラシックホテルを巡るツアーが「60代後半以上」(同社)の客から関心を集める中、嶺社長は「若い人たちにも良さを伝えていきたい」と力を込める。

 金谷ホテルは1873(明治6)年創業。日光東照宮の楽師だった金谷善一郎(かなやぜんいちろう)が、自宅の一部を外国人向け宿泊施設として提供したのが始まりとされる。93(同26)年に現在地で開業した日光金谷ホテルは、国登録有形文化財でもある。