昨年の総文祭で開幕パレードに花を添えた本県合同バトンチーム=2019年7月27日午後、佐賀市内

 全国高校文化連盟や文化庁は12日、高知県で夏に予定されている全国高校総合文化祭(総文祭)を、インターネットを活用して参加者を集めずに開催すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ一方で生徒の発表の場を確保するため、パフォーマンスの動画や作品の画像をネットで公開する。

 総文祭は「文化部のインターハイ(全国高校総合体育大会)」とも呼ばれ、44回目の今年は7月31日~8月6日の日程で約2万人の参加を見込んでいた。

 中止にならなくて良かった-。

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため高知県で夏に予定されている全国高校総合文化祭(総文祭)のインターネット開催が決まった12日、県内の関係者は「思いを伝えたい」「有意義な活動に」と参加できる喜びを口にした。一方で「やはり現地に行きたかった」「どのような形になるのか」と想定外の開催方法に戸惑いも見られた。

 新聞部門代表の宇都宮高新聞部次期部長2年矢追悠良(やおいゆうら)さん(16)は「どんな形であれ有意義な活動にしたいという思いは変わらない」と前向きだ。全国の高校生との交流新聞制作など、実施が不明確な行事も多いが「オンラインだからこそ多くの人と交流できるかもしれない」と期待を寄せた。

 「オンラインとはいえ発表できるのはうれしい」と喜ぶのは真岡女子高放送部長の3年照井愛凜(てるいあいり)(17)さん。同部は放送部門で過去37回出場の強豪で、本年度は地元消防団の活動を取り上げた番組などを発表する予定だ。「協力してくれた地元の人たちの思いを全国の舞台で伝えたい」と意気込むが、その舞台は想定外の画面上。「現地に行ってみたかった」と本音も漏らした。

 また将棋部門に出場する文星芸大付属高将棋部の顧問梶川崇(かじかわたかし)教諭(44)は「将棋はネット対局が盛んだが、どのように取り組むのか早く知りたい」と調整の動向に気が気でない様子だ。

 県高校文化連盟会長の石川明範(いしかわあきのり)宇都宮清陵高校長(57)は「部門ごとに特性があり、参加に向けて課題もある。生徒にとって有意義な総文祭となるよう各部会と連携して準備を進める」とコメントした。