ルネ・ラリックのテーブル用の装飾ガラス作品などが並ぶ会場=12日午後、宇都宮美術館

 アール・デコ(装飾美術)様式を代表するフランスのガラス工芸家ルネ・ラリック(1860~1945年)の仕事を展観する「ルネ・ラリック」展(宇都宮美術館、下野新聞社など主催)が12日、宇都宮美術館で開幕した。新型コロナウイルス感染拡大防止のため約2週間遅れのスタートとなり、「待ちかねていた常連客らが早い時間から来てくれた」と伊藤伸子(いとうのぶこ)総務学芸課長代理はひとまず胸をなで下ろした。

Web写真館に別カットの写真

 同展は世界屈指のガラス・コレクションを持つ北澤美術館(長野県諏訪市)所蔵の約200点を中心に、置物や食器、装飾品などを制作年代順や技法・アイテム別に紹介。担当の橋本優子(はしもとゆうこ)専門学芸員は「モダンで都会的な生活の雰囲気をガラス作品から味わってもらえれば」と話す。

 企画展のたびに同館を訪れるという宇都宮市、会社員増渕悟志(ますぶちさとし)さん(56)は「工芸品に興味があるので楽しみにしていた。立体的に細部まで見られるのはいいですね」と、ジャポニスムを意識した花瓶や精緻な装飾を施した香水瓶などを熱心に見ていた。

 同館では感染防止策として、入館時の「来館者記録用紙」への記入、マスク着用などの協力を来館者に呼び掛けている。入場制限を行う場合もある。

 6月21日まで。観覧料は一般1千円、高校・大学生800円、小中学生600円。(問)同館028・643・0100。