県立高で分散登校が始まり、担任と面談する佐野高生=11日午前、佐野市天神町

 新型コロナウイルスの影響による休校中の学習保障と、学校再開を見据えた段階的な準備となる分散登校が11日、栃木県内の一部の県立高や公立小中学校で始まった。県立高は休校中の課題の受け渡しや面談を始める学校が多いが、教室内で学習を進める小学校もあった。

 県教委によると、全日制の県立高59校のうち22校が、この日から分散登校をスタートさせた。

 佐野高と同付属中は高3の全生徒、他の学年は希望者に対し、教員との個人面談を始めた。生徒と教員が顔を合わせるのは入学式や始業式以来。教室や廊下の窓を大きく開けて換気に気を配り、学習の進め方や進路などを話し合った。中1は4割の生徒が面談を希望し、特に多いという。

 同校は来週には一つのクラスを二班に分け、それぞれ登校時間をずらすなど「3密」(密閉、密集、密接)防止に配慮し、授業を行う方向で協議している。

 面談を終えた高3の田尻日桜里(たじりひおり)さん(18)は「学校がないと、どうしてもだらけがち。進路などを話せて良かった」。同席した母親の潤子(じゅんこ)さん(51)は「受験生だけに不安は大きく、面談は助かる」と胸をなで下ろした。

 日光市や矢板市、鹿沼市の一部の小中学校も分散登校をスタート。鹿沼市東小は全児童769人を住所で5班に分け、この日は1~6年生の計137人が登校した。1年生の教室では児童5、6人が机の間隔を空けて着席し、休校中の課題の復習や、ひらがなの書き方の勉強などに取り組んだ。小野徹(おのとおる)校長は「まだ気が抜けないが、子どもたち一人一人と向き合える機会と捉えている」と振り返った。

 日光市今市中は3年生のみの登校。登校時間を出席番号で区切り、分散させた。同校によると、担任教諭は1階の教室の窓越しに課題の回収と配布をしながら、生徒一人一人と話をして様子を確認したという。